クリスマスやハロウィンなど、海外のイベントが日本でも楽しまれていますが、最近になり注目されてきているのが「イースター(復活祭)」。言葉は聞いたことがあっても、実際何のお祭りなのか、何をするのかなど詳しく知らないという方がほとんどではないでしょうか?今回はイースターについて、その由来や意味、2017年のイースターはいつなのか、などまとめてみました。
【スポンサードリンク】
イースター(復活祭)2017年はいつ?
イースターの日は毎年変わります。「春分の日のあと、最初に迎える満月から数えて次の日曜日」がイースターの日になります。なぜ日曜日かというと、キリストが復活した日が日曜日だったからといわれています。
2017年は3月20日が春分の日です。この日以降で一番近い満月の日は4月11日(火)。そこから数えて次の日曜日は4月16日(日)ですので、この日がイースターになります。
この日付の定義は「西方教会」と呼ばれるカトリックやプロテスタントなどの、日本を含め一般的に使われているグレゴリオ暦(西暦)で使用されるもので、ギリシャ正教などの「東方教会」で使われているユリウス暦では、グレゴリオ暦のイースターとは日にちが異なります。ただし希に同じ日になる事もあり、2017年はユリウス暦のイースターも4月16日(日)となっています。
【スポンサードリンク】
復活祭とはどんな由来や意味があるの?
イースターは日本語では「復活祭」と呼ばれています。この「復活祭」とは、十字架にかけられ処刑されたイエス・キリストが三日後に復活したことを記念する日として、キリスト教においては最も重要な日とされています。
イースターの語源はゲルマン神話の春の女神「Eostre(エオストレ)」の名前や、春の月名「Eostremonat(エオストレモナト)」に由来しているといわれています。ゲルマン人がエオストレモナトに春の到来を祝う祭りを行っていたことが記録されおり、草木が芽吹き動物たちが繁殖する春へと移り変わる様子を、十字架で処刑された後に復活したとされるイエス・キリストのイメージと重ね、キリスト教布教の際に広まったとされています。
イースターといえば「イースターエッグ」と「イースターうさぎ」が思い浮かびますが、卵とうさぎは古来より豊穣のシンボルとされていました。
「イースターエッグ」はイースターを祝う為にカラフルに装飾された鶏卵のことですが、現代ではチョコレートで作られた卵やジェリービーンズなどのお菓子を詰めたプラスチック製の卵が使用されています。
ユダヤ教では卵は新しい命のシンボルとして、塩水で味付けされた固ゆで卵が食べられており、その後キリスト教で「キリストが復活した際に、死という殻を破り蘇った」ことを象徴する物として、イースターで用いられるようになったといわれています。
「イースターうさぎ」はイースターエッグを運んでくるキャラクターとして知られており、うさぎは多産であることから、生命の復活と繁栄を祝うイースターのシンボルとなっています。
これは西方教会(カトリック・プロテスタントなど)の習慣であり、東方教会(ギリシャ正教など)ではこの習慣はありません。イースターうさぎの起源は、ドイツのルーテル教徒から広がったもので、16世紀頃、イースターの時期に野うさぎが裁判官の役を演じ子供たちが良い子だったか、悪い子だったかを評価するといったイベントが行われていました。これが後にうさぎがイースターエッグを子供たちに配るというように変化していったといわれています。
現代では「イースターエッグハント」というイベントが行われています。カラフルな装飾を施したイースターエッグを屋外の色々な場所に隠し、それを子供たちが見つけ出すという遊びです。こういった遊びを通して子供たちにイースターの意味や文化などが伝えられています。
まとめ
2017年のイースター(復活祭)は4月16日(日)です。その意味や由来についてご紹介しましたが、キリスト教ではクリスマスよりも重要な日とされ、盛大にお祭りなどが行われています。日本ではハロウィンもここ数年で広く浸透し定着しつつあるようなので、イースターも定番のイベントとなる日がくるかもしれませんね。
以上、「イースター2017はいつ?復活祭とは?由来や意味」でした。